toggle
2016-08-24

チケット転売NO!の後には何が必要か?

Share

8月23日音楽業界4団体(日本音楽制作者連盟、日本音楽事業者協会、コンサートプロモーターズ協会、コンピュータ・チケッティング協議会)が、チケット転売防止を求める共同声明を発表しました。この声明には、サザン、ミスチル、嵐等名立たる国内アーティスト116組と24の国内音楽イベントも賛同しており、Twitterでも多くシェアされて話題になっていました。


確かに、コンサートに行きたいファンにチケットが行き渡らないのは、本末転倒です。しかし、一番重要なのは「声明を出した後に何を実行するのか」です。どういうチケットサービスがあれば、ベストでしょうか?私なりに考えてみたのは、以下の3つです。

  • ファン同士が定価でチケットを譲り合えるCtoCサービス
  • 音楽業界公認のチケット転売サービス
  • 当日割引チケット販売サービス

ファン同士が定価でチケットを譲り合えるCtoCサービス

チケット購入の手間を緩和すべき

チケット転売が生じてしまう理由として、いちユーザーの意見としては「早くからチケット買わせすぎでしょ」というのがあります。私は、あるアーティストのファンクラブに入っているのですが、現状以下仕組みで購入しなければなりません。

・公演5ヶ月前に専用チケット購入サイトでチケット購入申請
・抽選で外れてライブに行けないのは嫌なので、しぶしぶ数公演を購入申請
・全公演が当選してしまう。しかし、行きたい公演だけの入金は不可なので、全公演分コンビニ振込
・振込可能期間は、抽選発表から約1週間
・行けない公演分のチケットは、行きたい友達がいないか、聞いて周り、譲り先を探す
・チケットは、公演1週間前迄に宅急便で届くので自宅で受取が必要
・チケットを譲る友達には直接会うか、急いでレターパックで郵送(追跡可能なため)
・お金は振り込むか、会える人は直接受け渡し
(アーティスト、公演によって違いますが、私が利用しているサービスはこうです)

ポスト
こうやって書き並べると、めちゃくちゃめんどくさいですよね…プラスして日本語が全くできない海外の友人の代わりに加入しているファンクラブもあるので、この譲り合いを年3回くらいやっています。5ヶ月後の予定がわかりますか?5ヶ月前に数公演分のチケット代数万円を振り込む必要があり、正直、財布事情もつらいです…

優良なCtoCサービスが1つあればよい

少し前のmixiコミュニティは、ユーザー発でアーティストファンが集まる優良なファンコミュニティでした。私もmixiコミュで情報を交換しあい、そこで知り合ったファン友達と5年たった今でも友達で、結婚式にも招待されたくらいです。
mixi
当時のmixiコミュの様なファンが心地良い1つのプラットホーム上に、アーティストのコミュニティが形成される。その中で、行けなくなったチケットを、住所や振込先を教えなくても定価決済・発送ができて「譲り合い」できたり、「同行者募集」ができたりすることができればいいなと思います。大事なのはひとつの大きなプラットホームとして提供され、ユーザーが簡単に登録・利用ができることです。LINEアカウントのように事業者側が簡単に開設でき、そこにファンが集まる形でもよいかもしれません。

音楽業界公認のチケット転売サービス

正直なところ、転売NO!とは一概には言えないと、私は考えています。Twitterでチケットストリート代表取締役西山氏の去年のエントリーがシェアされていており、共感する部分がありました。

ファンにとっては、アーティストを身近に感じられる席、あるいはパフォーマンス全体を見れる席、そうした良席はチケットの定価に関係なく相対的に高い価値をもつわけです。そして価値の差があるなら、当然お金を仲立ちにして売買するニーズが生まれてきます。

主催者の決めた「定価」は、あくまで主催者側がビジネスとして公演を成立させるため決めた価格であって、コンサートの価値や個々の座席の価値ではありません。人によって、時期によって、状況によって、同じチケットでも全然価値が変わる。

私も、プレミアム席チケットを2万円出して購入することもあります。それは、「確実に近くでアーティストのパフォーマンスが観れることに価値を感じているから」です。一概に音楽業界団体が「高額転売禁止!」と言っても、「確実に前の席で観れるなら高額出したっていい!」ユーザーニーズはなくならないでしょう。

海外では公式・公認の2次流通マーケットが導入されているそうです。


前述のような使いづらいサービスをファンに提供しながら、転売NO!返金を求めるのでれば、公式で2次流通マーケットを作り、主催者側が手数料を受け取る仕組みを作った方が、新たな収益確保にも繋がるし、音楽業界にとってもメリットがあるのではないでしょうか?ファンのニーズがある限り、主催者側は応える努力をするべきです。

当日割引チケット販売サービス

学生時代、ニューヨークに旅行した時、感動したのがRushチケットサービス。ブロードウェイでは売れ残りのチケットを当日50%〜70%OFF(大体20$くらい)で窓口販売されています。しかも、席並びでなければ、前のほうの席になる可能性が高く、旅行中に3回ラッシュチケットでミュージカルを観た記憶があります。
ニューヨーク
チケット即完公演のはずなのに、会場は空席だらけだった…その状況はアーティストにとっても主催者にとってもファンにとっても良くないです。当日ネットにアクセスして、チケットを買ってふらっと、格安でコンサートに行く。これくらい便利になれば、新しいアーティストのコンサートを観る機会も増えると思います。

テクノロジーの力でできることがたくさんありそう

この他にも、海外からの購入・決済等や、チケットもぎりをもっとスムーズにできないかなど、検討すべきことはたくさんありそうです。そして、なるべくユーザーが、コンサートに行く度、いろいろな会員サービスに登録させられるようなめんどくさいことがなく、サービスが提供されることを願います。ファンをストレスなくコンサートに案内できるのは、どういうサービスなのか?真剣に考えて、提供する必要がありそうです。

※チケット高額転売問題については勉強中です。(例えば、転売ヤーや悪徳業者を、どう禁止すべきかなど)有識者の方がいらっしゃれば、いろいろ教えてください!

Share
関連記事